国内2位ヴァージン・ブルー航空は4日に開いた年次株主総会で、今年度(今年4月~来年3月)最初の4カ月の税引き前利益が前年同期を下回るとの見通しを明らかにした。カンタス航空がヴァージンに対抗して今年5月に立ち上げた格安国内線ジェットスターとの市場競争が足を引っ張った形。2000年8月の就航以来、市場シェアを確実に伸ばしてきたヴァージンにとっては最初の大きな壁だ。地元各紙が伝えた。
4~7月の売上高は前年同期比29%増を示したものの、税引き前利益は同22%減と落ち込んだ。
ジェットスターとの競争激化のほか、燃料コストの上昇、航空機の追加による供給過剰が影響したとみられる。
ヴァージンは今年度の純益が前年度の1億5,700万豪ドルを上回るとの強気の見通しを明らかにしたが、市場は減益を嫌気。同航空株の4日の終値は前日比29豪セント安の1.75豪ドルと、昨年12月の上場時の発行価格2.25豪ドルを22%下回り、最安値を記録した。
なお、ヴァージンは同日、来月7日に西オーストラリア州パース~ブルーム便を就航すると発表した。火・木・土の週3便運航する。