GAPを投資対象として考えてみることにします。
まず、売上げから見てみましょう。GAPグループ全体として、1日いったいいくらの売上げがあるのでしょうか? 2000年度のGAPの総売上は13.7ビリオンドル、1ドル=120円として、約1兆6400億円。これはユニクロの約7.5倍になります。そして店舗数は2001年2月の時点で3676店舗。よって、1店舗1日あたりの売上は約122万円となります。1人平均5000円買っていると仮定しても244人のお客さんに毎日買ってもらう必要があるわけです。イメージとしては4人掛けのテーブルが20あるちょっとしたレストランと同じ売上げでしょうか。
つぎに、GAPの粗利益率を見てみると、過去10四半期の平均は40%です。すなわち20ドルのシャツ1枚が売れると8ドルがGAPの儲けとなります。ただこの儲け(粗利益)は会社の最終的な利益ではありません。この8ドルから宣伝広告費、従業員のお給料、オフィス代などをさらに払わなくてはなりません。ティファニーの粗利益率は約60%でしたが、宝飾品などの超高級品と大衆を対象とした商品の間で、粗利率が20%しか違わないというのは面白いですね。いずれにせよ、粗利率40%というのは、服飾関係の小売では低くもなく高くもない、という数字です。
ところが、ここでちょっと問題がありまして、粗利益率が以下の表のようにここ数期間で下がってきつつあるのです
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荒井拓也 記事より
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