スペインのファッションブランド「ZARA」を国内で展開するザラ・ジャパン(東京)は十一月上旬、広島市中区八丁堀に「ZARA広島店」をオープンする。中四国地方への出店は初めて。銀行店舗跡がファッションの店に生まれ変わり、海外ブランドの集積が進む八丁堀地区がさらに装いを変えそうだ。
ZARA広島店は旧第一勧業銀行(現みずほ銀行)広島支店が入っていた広島第一ビルの一、二階に入居する。売り場面積は約八百平方メートル。レディース、メンズの衣料品を販売し、新商品を週二回投入するなどしてトレンドを提案する。
内外装はスペイン本部の建築部門がデザイン。店内の家具などのインテリアもスペインから輸入する。旧第一勧業銀行広島支店は二〇〇二年四月のみずほ銀行の店舗の統合再編で紙屋町の興銀ビルに移った。ZARA広島店の出店予定地の隣は東急ハンズ広島店、道路をはさんでルイ・ヴィトンやシャネルが入っている福屋八丁堀本店が位置しており、八丁堀の商業集積が進む。
ザラは世界五十六カ国に店舗を展開、国内は東京などに十三店を持つ。日本法人は今秋、広島市を含め、横浜や大阪市などに五店を集中出店する方針。「ほとんど広告宣伝をしないため、商品をアピールする店の立地は非常に重要。八丁堀は中国地方の一等地であり、出店を決めた」としている
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